清水建築
大工育成
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清水建築では、大工=建築施工技術者の育成に積極的に取り組んでいます。
仕事をしながら施工技術の習得はもちろんですが、資格の取得にも協力しています。また、大工だけに留まらず、不動産関係、建築士、建設業と幅広い分野で活躍できる人材育成にも対応できる環境を整えています。
見習い期間はつらいことも多いですが、それ以上にやりがいは大きいです!継続は必ず力になるので、一緒に頑張りましょう。
M E S S A G E
「1000年の時を越えても生きる」
大工の仕事
皆さんは京都の東寺にある五重塔をご存知でしょうか。
名神高速道路・京都南インターチェンジから、国道1号線を北へ進み、京都市街に向かう道すがらにそびえる高さ55メートルの「京都の南入口のシンボル」的存在であり、国宝に定められています。
現在建っている五重塔は1644年江戸に江戸幕府三代目将軍・徳川家光の時代に再建されたものです。平安時代826年から着手された最初の五重塔から数えて5代目となります。初代含めて4代目までは、すべて落雷や不審火による消失で、地震による崩壊はありません。
名神高速道路・京都南インターチェンジから、国道1号線を北へ進み、京都市街に向かう道すがらにそびえる高さ55メートルの「京都の南入口のシンボル」的存在であり、国宝に定められています。
現在建っている五重塔は1644年江戸に江戸幕府三代目将軍・徳川家光の時代に再建されたものです。平安時代826年から着手された最初の五重塔から数えて5代目となります。初代含めて4代目までは、すべて落雷や不審火による消失で、地震による崩壊はありません。
なぜ、東寺の五重塔が地震に強いのか?よく言われる理由の一つに「釘を使っていないから」というのがあります。
釘は金属ですので、経年による酸化で錆が出て、釘だけでなく木材の腐食が発生します。そのため、釘で接合した部分が緩み、「くるい」が生じ、建物の強度が下がります。
では、釘を使わずにどうやって木を組んでいるのでしょうか?「枘(臍)継ぎ=ほぞつぎ」と呼ばれる加工法を使います。
一方の材に突起を造り、その突起がピタッとはまるようにもう一方の材にほぞ穴を造り、木槌で叩いて接合させていきます。レゴブロックや、洋服のホックなどを想像するとわかりやすいと思います。
釘は金属ですので、経年による酸化で錆が出て、釘だけでなく木材の腐食が発生します。そのため、釘で接合した部分が緩み、「くるい」が生じ、建物の強度が下がります。
では、釘を使わずにどうやって木を組んでいるのでしょうか?「枘(臍)継ぎ=ほぞつぎ」と呼ばれる加工法を使います。
一方の材に突起を造り、その突起がピタッとはまるようにもう一方の材にほぞ穴を造り、木槌で叩いて接合させていきます。レゴブロックや、洋服のホックなどを想像するとわかりやすいと思います。
この「ほぞ継ぎ」の細工は熟練が必要です。2つの木を上手に形づけるだけでなく、木の状態を見極める必要があります。木には年輪があり、幹から枝が伸びていることもあり、強い部分と弱い部分、また細工に適した向き(木の目)があります。適切な箇所に細工をしなければ、建物の強度が下がります。当然ながら木は一本一本違いますので、その都度目利きが必要です。
私たち大工の仕事には、この「ほぞ継ぎ」のような先人より受け継がれた技術がたくさんあります。
私たち大工の仕事には、この「ほぞ継ぎ」のような先人より受け継がれた技術がたくさんあります。
では、「プレカット」という言葉を聞いたことはありませんか?これは、CADで描かれた設計図をもとに、コンピュータ制御で木材を規格どおりにカットする作業のことです。1990年頃から徐々に普及し、現在は木造住宅建設の主流になっています。
プレカットの台頭により、大工による細工仕事が激減しました。
しかし、プレカットで造られた建材を組み上げる仕事は大工の手が必要とされています。
また、プレカットは機械制御ですから、大工が一つひとつ手作業で行っていたような「木の目を見る」などのきめ細やかな作業は現在のところ要求できません。そのため、実際の組み作業の際に微調整が必要なこともしばしば起こります。
プレカットの台頭により、大工による細工仕事が激減しました。
しかし、プレカットで造られた建材を組み上げる仕事は大工の手が必要とされています。
また、プレカットは機械制御ですから、大工が一つひとつ手作業で行っていたような「木の目を見る」などのきめ細やかな作業は現在のところ要求できません。そのため、実際の組み作業の際に微調整が必要なこともしばしば起こります。
プレカットが普及したおかげで、大工の技術を発揮できる機会は減ってしまいましたが、建築コストを抑えることができ、工事期間の短縮、安定したクオリティの提供ができるようになったため、これは時代の流れであると当社ではとらえています。
一方で、プレカットによる建築でも肝心なところで、大工の高い技術力が必要とされていることを実感しているのも正直なところです。また、とことん贅を尽くした住まいや、昔ながらの日本建築に住みたい施主さまも一定数いらっしゃり、その時にしっかり対応できる技術を持っていることは強みです。
一方で、プレカットによる建築でも肝心なところで、大工の高い技術力が必要とされていることを実感しているのも正直なところです。また、とことん贅を尽くした住まいや、昔ながらの日本建築に住みたい施主さまも一定数いらっしゃり、その時にしっかり対応できる技術を持っていることは強みです。